今回はリストでよく使われるappendメソッドの基本的な使い方について解説していきます。
また、リストについてもよく分からない方のために、簡単に触れていきますので、初心者の方も一緒に学んでいきましょう。

リストとは

リストとは

Pythonのリストとは、情報を入れておくための箱のことを指し、複数の箱を同時に管理することができます。
リストでは、文字と数字を扱うことができます。
数字を文字として扱うこともできますし、数値を入れた場合は計算をすることが可能になります。

また、複数の要素を入れる場合は、カンマで区切ります。

数字を文字として扱う場合
list_a = [‘0’,’1’,’2’,’3’,’4’]

数字を扱う場合
list_a = [0,1,2,3,4]

インデックスとは

インデックスとは

作成したリストは、中の要素を呼び出したり、編集したりすることが可能です。
要素には順序があり、それぞれインデックスと呼ばれる番号が付きます。

インデックスは1からではなく、０から順に始まり、その番号を指定することで要素を取り出すことができます。

（例）前からインデックスを使って要素を取り出す場合

list_x = [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]
print(list_x[3])

# 実行結果: d

（例）前からインデックスを使って要素を取り出す場合

list_x = [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]
print(list_x[3])

# 実行結果: d

また、後ろから数えた要素を呼び出すときは、-1、-2、-3という順になります。

（例）後ろからインデックスを使って要素を取り出す場合

list_x = [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]
print(list_x[-3])

# 実行結果: d

複数の要素を取り出す場合は「:」を使うことで、全て取り出すことができます。

（例）インデックスを使って要素を全て取り出す場合

list_x = [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]
print(list_x[:])

# 実行結果: [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]

（例）前からインデックス3までを取り出す場合　[: 3]と書きます。

list_x = [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]
print(list_x[: 3])

# 実行結果: [‘a’,’b’,’c’]

（例）インデックス3から末尾までを取り出す場合　[3:]と書きます。

list_x = [ ‘a’,’b’,’c’,’d’,’e’ ]
print(list_x[3:])

# 実行結果: [‘c’,’d’,’e’]

appendメソッド

appendメソッド

appendとは、リストの末尾にリストを追加するためのメソッドになります。

リストを作成後、末尾にリストを追加するときに、appendメソッドを使います。
また、appendはリストのメソッドであるため、タプル、dic、strといったイミュータブルなオブジェクトや、setなどリスト以外には使用できません。

appendメソッドの使い方

リスト名.append（追加したい要素）

（例）リストを作ります。

x = [1,2,3]
print(x)

# 実行結果: [1, 2, 3]

（例）appendを使って要素を追加します。

x = [1,2,3]
x.append([4,5])
print(x)

# 実行結果: [1, 2, 3, [4, 5]]

となります。

insertメソッド

insertメソッド

appendメソッドでは、リストの最後にしか要素をつぎ足すことまでしかできません。
リストの指定の位置に追加するにはinsertメソッドを使います。

insertメソッドの使い方

リスト名.insert(リストの番号,入れたい値）

（例）インデックス3の後ろに4を追加する場合

x = [1,2,3]
x.insert(3,4)
print(x)

# 実行結果: [1, 2, 3, 4]

extendメソッド

extendメソッド

extendメソッドは、リストの要素を追加し、リストに結合させたいときに使います。
使い方は、appendメソッドと同じです。

extendメソッドの使い方

リスト名.extend（追加したい要素）

（例）extendメソッドを使って要素を追加します。

x = [1,2,3]
x.extend([4,5])
print(x)

# 実行結果: [1, 2, 3, 4, 5]

appendメソッドとextendメソッドの違い

appendメソッドとextendメソッドは同じように感じますが、違いとしては、
末尾にリストをつぎ足すのがappendメソッドで、
リストの要素だけを追加し、リストを結合させるときに使うのが、extendメソッドになります。

まとめ: Python appendの使い方

まとめ: Python appendの使い方

今回は、appendメソッドやextendメソッド、insertメソッドの使い方や違い、リストやインデックスについても解説しました。

• リストは、情報を入れておくための箱のことを指し、複数の箱を同時に管理することができます。
• インデックスは、リストの要素を呼び出したり、編集したりすることができます。
• insertメソッドは、リストの指定した位置にリストを追加したいときに使います。
• appendメソッドは、リストの末尾にリストを追加するために使います。
• extendメソッドは、リストの最後に別のリストの要素を連結させるために使います。