Python 関数 一覧 （組み込み関数）便利な関数を使ってみよう！

プログラミングの「関数」とは

まず、「関数」とは何でしょうか？

「関数」は、プログラミングの基本を理解するために必要な用語になります。
関数を英語では、「function（ファンクション）」と言って、「機能」という意味になります。

関数とは、あるデータを受け取り、定められた独自の処理を実行して、その結果を返す命令のことになります。

関数には、基本的に2種類あり、1つ目は、「独自関数」、2つ目は、「標準関数」です。

独自関数の場合は、プログラマーが変数を作るのと同じように自由に名前と処理を決めていくことができます。
標準関数は、Pythonが最初から用意してある関数です。これを「組み込み関数」といいます。

独自関数や標準関数を様々組み合わせていくことで、プログラムを効率良く作成することができます。
簡単に説明すると、関数は定められた処理を、様々繰り返し利用することを目的としているということです。

組み込み関数一覧

Pythonの組み込み関数は、（標準関数、ビルトイン関数）とも呼ばれます。
Pythonインタプリタには数多くの関数と型が組み込まれており、標準で用意されていることから、いつでも利用できます。

標準で用意されていない関数は、importで読み込む必要があります。

組み込み関数は、全て覚える必要はありません。
分からないことが出た時に、すぐに調べる習慣を付けることの方が大切ですので、よろしければ、このページを「お気に入り」などに登録してお使いください。

関数名	機能
abs()	数の絶対値を取得します。
all()	iterableの全ての要素が「真」の場合、 (もしくはiterableが空ならば)Trueを返します。
any()	iterableのいずれかの要素が「真」の場合、Trueを返します。
ascii()	オブジェクトの印字可能な表現を含む文字列を返します。
bin()	整数を先頭にして「0b」 が付いている 2 進文字列に変換します。
bool()	ブール値で、TrueまたはFalseのどちらかを返します。
breakpoint()	呼び出された箇所からデバッガへ移行します。
bytearray()	新しいバイト配列を返します。
bytes()	bytesのオブジェクトを返します。
callable()	object引数が呼び出し可能オブジェクトであれば、Trueを返し、そうでなければFalseを返します。
chr()	Unicode コードポイントが、整数iである文字を表す文字列を返します。
classmethod()	メソッドを、クラスメソッドへ変換をします。
compile()	sourceをコードオブジェクト、または、 AST オブジェクトにコンパイルします。
complex()	複素数を返すか、文字列や数を複素数に変換をします。
delattr()	引数はオブジェクトと文字列で、指名された属性を削除します。
dict()	新しい辞書を作成します。
dir()	引数がない場合は、ローカルスコープにある名前のリストを返します。
divmod()	2つの複素数でない数を引数として取り、整数の除法を行ったときの商と剰余からなる対を返します。
enumerate()	enumerateオブジェクトを返します。
eval()	文字列とオプションの引数、globals、localsを取ります。
exec()	Pythonコードの動的な実行をサポートします。
filter()	iterableの要素のうち、functionが、「真」を返すものでイテレータを構築します。
float()	数値や文字列xから生成された浮動小数点数を返します。
format()	valueをformat_specで制御される「書式化された」表現に変換をします。
frozenset()	新しいfrozensetオブジェクトを返します。
getattr()	objectの指名された属性の値を返します。
globals()	現在のグローバルシンボルテーブルを表す辞書を返します。
hasattr()	引数は、オブジェクトと文字列になります。
hash()	オブジェクトのハッシュ値が存在していれば、値を返します。
help()	組み込みヘルプシステムを起動することが出来ます。
hex()	整数を「0x」で始まる小文字の16進数文字列に変換することが出来ます。
id()	オブジェクトの「識別値」を返します。
input()	引数promptが存在していれば、それが末尾の改行を除いて標準出力に書き出されます。
int()	数値や文字列xから構成する整数オブジェクトを返すか、引数の指定がない場合は0を返します。
isinstance()	object引数がclassinfo引数のインスタンスか、サブクラスのインスタンスの場合にTrueを返します。
issubclass()	classがclassinfoのサブクラスである場合にTrueを返します。
iter()	イテレータオブジェクトを返します。
len()	オブジェクトの長さ、要素の数を返します。
list()	実際は関数ではなくミュータブルなシーケンス型でリスト型とシーケンス型にドキュメント化されます。
locals()	現在のローカルシンボルテーブルを表す辞書を更新して返します。
map()	functionを結果を返しながら、iterableの全ての要素に適用するイテレータを返します。
max()	iterableの中で最大の要素、または2つ以上の引数の中で最大のものを返します。
memoryview()	与えられたオブジェクトから作られた「メモリビュー」オブジェクトを返します。
min()	iterableの中で最小の要素、または2つ以上の引数の中で最小のものを返します。
next()	iteratorのnext()メソッドを呼び出すことで、次の要素を取得します。
object()	特徴を持たない新しいオブジェクトを返します。
oct()	整数を先頭に「0o」が付いた、8進文字列に変換します。
open()	fileを開き、対応するファイルオブジェクトを返します。
ord()	1文字のUnicode文字を表す文字列に対し、その文字のUnicodeコードポイントを表す整数を返します。
pow()	baseのexp乗を返します。modがあれば、baseのexp乗に対するmodの剰余を返します。
print()	objectsをsepで区切りながら、テキストストリームfileに表示し、最後にendを表示します。
property()	property属性を返します。
range()	実際に関数ではなくイミュータブルなシーケンス型で、rangeとシーケンス型にドキュメント化されています。
repr()	オブジェクトの印字可能な表現を含む文字列を返します。
reversed()	要素を逆順に取り出すイテレータ (reverseiterator) を返します。
round()	numberの小数部をndigists桁に丸めた値を返します。
set()	オプションでiterableの要素を持つ、新しいsetオブジェクトを返します。
setattr()	getattr()の相方です。
slice()	range(start,stop,step)で指定されるインデクスの集合を表す、スライスオブジェクトを返します。
sorted()	iterableの要素を並べ替えた新たなリストを返します。
staticmethod()	メソッドを静的メソッドへ変換します。
str()	objectのstr版を返します。
sum()	引数で指定した集合の総和を計算し、反復可能の項目が左から右に向かって合計が返されます。
super()	タイプの親または兄弟クラスにメソッド呼び出しを委任するプロキシオブジェクトを返します。
tuple()	実際は関数ではなくイミュータブルなシーケンス型で、タプル型とシーケンス型にドキュメント化されています。
type()	引数が1つだけの場合、object型を返します。
vars()	モジュール、クラス、インスタンス、またはそれ以外のdict属性を持つオブジェクトのdict属性を返します。
zip()	それぞれのイテラブルから要素を集めたイテレータを作ります。