数値のリストを作成し、「mean()関数」を使うと、そのリストの平均値を簡単に求めることができます。
今回は、Pythonの標準ライブラリである「statisticsライブラリ」である「mean()関数」の使い方について解説します。
mean()関数とは
mean()関数とは
「mean()関数」とは、Pythonの標準ライブラリである「statisticsライブラリ」の「mean()関数」を使うことで平均を求めることができます。
標準ライブラリである「statisticsライブラリ」を、importすることで使うことができます。
平均を取りたい要素をリストの中に格納することで、その要素を「mean()関数」の引数とすることで平均を求めることができます。
mean() 関数の書き方
mean()関数の書き方
「mean()関数」の書き方は
from statistics import mean
mean(リスト変数)
となります。
mean() 関数の使い方
mean()関数の使い方
まず、「mean()関数」を利用するためには、「statisticsライブラリ」をimportしてから使用する必要があります。
「statisticsライブラリ」とは、リスト(配列)の平均や中央値、分散、最頻値、標準偏差を取得するためのライブラリーになるのですが、
標準ライブラリですから、ローカルにインストールする必要はありません。
プログラムの中でimportするだけで「statisticsライブラリ」が使えるようになります。
それが、前章に記載した「statisticsライブラリ」をimportするための
from statistics import mean
の部分になります。
ただし、平均を求めるためには、リストとして用意をしておく必要があります。
「mean()関数」を使うことで、平均を自動計算してくれるので便利に活用できます。
mean()関数とaverage()関数の違い
average()関数でも平均を求めることはできます。
それでは、mean()関数とaverage()関数、2つの関数がどのように違うかについては、average()関数には重み付き(weighted)の平均を求められるのに対して、mean()関数にはその機能がありません。
逆に、mean()関数では平均を計算する際のデータ型をdtypeで指定をすることができます。
mean()関数とaverage()関数の違い
指定内容 | mean()関数 | average()関数 |
---|---|---|
データ型を指定 | 可 | 不可 |
重み付きの平均 | 不可 | 可 |
平均を計算する軸の方向 | 可 | 可 |
軸(axis)の数を減らさずに平均を返す | 可 | 不可 |
mean() 関数 サンプルコード
mean() 関数 サンプルコード
mean()関数を使って、配列要素の平均値を計算してみます。
(例1)
from statistics import mean
l1 = [-2, 2, 5, 3]
print(mean(l1))
# 実行結果: 2
(例2)
from statistics import mean
lst = [1.2, 0, 4.2, 1.5, 3.1]
mea = mean(lst)
print(mea)
# 実行結果: 2.01