今回は、Pythonのcounter()関数で、リストなどの各要素の出現個数を調べる方法について解説します。
counter() 関数とは
counter() 関数とは
counter() 関数は、各要素の出現回数を一括で取得することができる関数です。
collectionsというライブラリをインポートすることで使用できるようになります。
通常であれば、リストの要素の個数を調べる場合は、組み込み関数である、len() 関数を使用することで、リスト全体の要素数を調べることはできるのですが、
リスト内に何が何個あるか。ということまでは調べられません。
しかし、collectonsのCounter()関数であれば、リスト内に何が何個あるか。という各要素の個数をそれぞれ調べることで、個々の要素数まで調べることができます。
そして要素として存在しない値を引数に渡すと、0を返します。
また、リスト内だけでなく、文字列の文字の出現個数も調べることができます。
len() 関数について
len() 関数について
len() 関数は、組み込み関数で、リストやタプルの全要素数をカウントすることができます。
（例）len() 関数を使ってリストの中の要素数を調べます。
x = ['a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f', 'g']
print(len(x))
# 実行結果: 7（例）要素として存在しない値を引数に渡すと、0が返ります。
l = ['a', 'a', 'a', 'b', 'c', 'c']
print(l.count('a'))
# 実行結果:3
print(l.count('b'))
# 実行結果:1
print(l.count('c'))
# 実行結果:2
print(l.count('d'))
# 実行結果:0
counter() 関数の書き方
counter() 関数の書き方
counter() 関数は、Pythonの初期状態のままでは使用できないので、collectionsというライブラリをインポートすることで使用することができます。
counter() 関数の書き方は
import collections
collections.Counter(各要素の出現個数を調べたいデータ)
となります。
counter() 関数 サンプルコード
counter() 関数 サンプルコード
counter() 関数のサンプルコードを書いてみます。
（例）「a、b、c、d、e、f、g」それぞれの要素数を調べます。
import collections
l = ['a', 'a', 'b', 'c', 'c', 'c', 'c', 'd', 'd', 'e', 'f', 'f', 'g']
count = collections.Counter(l)
print(l.count('a'))
# 実行結果: 2
print(l.count('b'))
# 実行結果: 1
print(l.count('c'))
# 実行結果: 3
print(l.count('d'))
# 実行結果: 2
print(l.count('e'))
# 実行結果: 1
print(l.count('f'))
# 実行結果: 2
print(l.count('g'))
# 実行結果: 1
print(l.count('h'))
# 実行結果: 0