Python for文のelse、breakの基本的な使い方を解説！

2022 8/25

Python for文の中で「else」を使いこなすためには、中断条件を指定するための「break」と一緒に組み合わせて使うと、非常に読みやすいコードを書くことができます。

しかし、意外と「else」と「break」を使い分けることの意味を理解していない方もいるようですので、
今回は、Python for文のelse、breakの基本的な使い方について解説していきます。

for文とは

for文とは

for文とは、ループ処理をするための基本的な構文となります。
プログラミングでは、繰り返し処理と、分岐の処理で成り立っています。

for文には、その繰り返しの役割があります。

繰り返しの処理には、while文という構文もあります。
for文とwhile文で、出来る処理に変わりはないのですが、使い分けとして、繰り返す回数が決まっているときに、for文を使い、
終了条件を書く必要があるときに、while文を使う。と覚えるとよいでしょう。

for文の書き方

for文の書き方

for文の基本的な書き方は、

for （変数） in range(繰り返し回数):
（繰り返し実行する処理）

となります。

（例1）range関数を使って10回繰り返します。

for a in range(10):
    print(a)

# 実行結果:
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9

for文でelseを使うことの意味

for文でelseを使うことの意味

for文では、あるイテラブルの要素をすべて取り出すまで指定の処理を繰り返すか、指定の処理を任意の回数を繰り返すときに使う構文で、この処理を「forループ」といいます。

for文の中で使うelseは、ループ処理を正常に終了した時に実行する処理を指定することができます。
構文の書き方は、forブロックを書いてから、elseブロックを書きます。

elseの使い方

elseの使い方

if文の場合

まず、if文の中で使う場合については、elseを使うことで条件が満たされないときに実行する処理を指定することができます。

if 条件式:
処理1
処理2
else:
処理3
処理4

条件式の結果が「True」のとき、処理1、処理2が実行されていきます。

条件式の結果が「False」のとき、処理3、処理4が実行されることになります。
else以降の部分を「else節」といいます。

for文の場合

for文の中でelseを使う場合は、elseの処理は、for文のすべての処理が終わった後に実行されます。

for文の後に、elseがある場合は、

for文（else以外の部分）→elseの処理→終了

上記の流れになります。

（例2）range関数を使って10回繰り返し、最後に「終了」と表示します。

for a in range(10):
print(a)
else:
print(“終了”)# 実行結果:0123456789終了

for文とbreak

for文とbreak

for文は、breakを使うことでループを抜けることができます。

（例3）range関数を使って10回繰り返しますが、5になったところで breakします。

for a in range(10):
    print(a)
    if a == 5:
        break

# 実行結果:
0
1
2
3
4
5

breakとelseを組み合わせる

breakとelseを組み合わせる

breakとelseを組み合わせることもできます。

（例4）range関数を使って10回繰り返し、最後に「終了」と表示しますが、6になったところで breakします。

for a in range(10):
    print(a)
    if a == 6:
        break
else:
    print("終了")

# 実行結果:
0
1
2
3
4
5
6

（breakでループを抜けなかったときに、elseは実行されることになります。）

（例5）range関数を使って10回繰り返し、最後に「終了」と表示しますが、6になったところで breakします。

for a in range(10):
    print(a)
    if a == 100:
        break
else:
    print("終了")

# 実行結果:
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
終了

（for文の中で、if文は成り立たないことから、breakが実行されずに、elseが実行されます。）

まとめ： for文のelse、breakの基本的な使い方

まとめ： for文のelse、breakの基本的な使い方

今回は、for文とelse、を組み合わせた使い方について解説しました。

for文とelseを組み合わせることで、for文の処理がすべて終わった後にelseは実行されます。

また、breakとelseを組み合わせて使うときは、breakが実行されると、elseは実行されないという場合と、
for文の中で、if文が成り立たないときは、breakが実行されずに、elseが実行されるという場合があることに注意してください。

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