Pythonの組み込み関数で引数に指定したオブジェクトを文字列に変換して取得することができる「str関数」の使い方について解説します。
目次
str関数の書き方
str関数の書き方
str関数は、引数に指定したオブジェクトを文字列にして取得します。
数値を文字列と連結したい場合や、数値から文字列を取得する場合に使用します。
str関数の書き方は
class str(object=”)
引数には数値やリスト、タプルなどのオブジェクトを指定できます。
- str(1)
- str([1, 5, 8])
- str(True)
文字列結合とstr関数の使い方
文字列結合とstr関数の使い方
データ型が異なる場合、プログラムは異なる動作をするため、データ型を指定する必要があります。
# (例)「数値型」の場合
# 出力します。
print(5 + 5)
# 出力結果は、「10」となります。
# (指定をしなくても自動的に数値型になります。)
# (例)「文字列型」(数字を文字として扱いたい場合)
# 出力します。
print('5' + '5')
# 出力結果は、「55」となり、数値ではなく文字として扱われます。
上記のように、数字を文字として扱いたい場合は、クオーテーションまたは、ダブルクオーテーションを付けることで文字列型として指定できます。
数値型にしたい場合は、指定をしなくても自動的に数値型になります。
(例)
print(‘5’ + 5)
「文字列型」と「数値型」を連結するとエラーになってしまいます。
そして今度は、2つのデータ型が異なる「文字列型」と「数値型」を連結すると、上記のようにエラーになってしまうのですが、文字列型か数値型に変換して統一することでデータとして扱えるようになります。
データ型を変えることを「型変換」といいます。
数値型を文字列型に変換し連結させる
数値型を文字列型に変換し連結させる
数値型から文字列型に型変換 「str関数」
「数値型」を「文字列型」に変換するには、型変換 「str関数」を使います。
数値型を文字列型に変換することで、文字列同士の連結として扱われるようになり、連結ができるようになります。
str(変数)
# (例)変数 「age」 に値を代入します。
age = 20
# 変数 「age」 を文字列型に変換し連結させて出力します。
print('私は' + str(age) + '歳です。')
# 出力結果は、「私は20歳です。」と出力されます。