今回は演算子について解説していきます。
演算子とは、足し算や引き算などの四則演算、また2つの値の大小を比較するときに使う記号のことです。
算術演算子
算術演算子
算術演算子とは、足し算、引き算、掛け算、割り算をするための演算子です。
記号は下記のとおりです。
- 足し算「+」
- 引き算「-」
- 掛け算「*」
- 割り算「/」
- 剰余「%」(割り算の余り)
また「Python 数値の計算」のセッションでも算術演算子の部分は詳しく解説していますので、分からないことがある場合はチェックしてみてください。
(例)変数「A」に「10」、変数「B」に「5」を代入します。
A = 10
B = 5
print(A + B)
# 出力結果: 15
print(A - B)
# 出力結果: 5
print(A * B)
# 出力結果: 50
print(A / B)
# 出力結果: 2
print(A % B)
# 出力結果: 0
代入演算子
代入演算子
代入演算子とは、変数に代入するときに使っている「=」を代入演算子といいます。
また、代入をする際に、足し算や引き算を同時にすることができます。
足し算、引き算などと組み合わせて代入する演算子を複合代入演算子といいます。
「Python 数値の計算」のセッションの中で、「変数の値の更新」と、代入演算子はと同じ意味になります。
代入演算子(変数の値の更新)
- A += 1 足し算
- A -= 1 引き算
- A *= 1 掛け算
- A **= 1 べき乗
- A /= 1 割り算
- A //= 1 割り算(整数のみ)
- A %= 1 余りの計算
(例)代入演算子(変数の値の更新)
A = 10
B = 15
C = 20
# 変数を更新します。
A += 10
# 複合代入演算子を使って変数を更新します。
C += B
print(A)
# 出力結果: 20
print(C)
# 出力結果: 35
関係演算子
関係演算子
関係演算子とは、2つの値の関係が正しいか正しくないかを判断させるための演算子です。
2つの関係が正しい場合は「True」が返されて、正しくない場合は「Flase」が返されます。
比較演算子
比較演算子
例えば、A = 10、B = 5である場合、AとBはどちらが大きいかを比べれば、「Aが大きい」が正解になりますが、比較するための記号として「>」、「<」等が使われます。
比較演算子の記号を紹介します。
- A == B : AとBの値が等しい時 「True 真、False 偽」
- A != B : AとBの値が等しくない時 「True 真、False 偽」
- A > B : AよりBの値が小さい時 「True 真、False 偽」
- A >= B : AよりBの値が小さい、または等い時 「True 真、False 偽」
- A < B : AよりBの値が大きい時 「True 真、False 偽」
- A <= B : AよりBの値が大きい、または等い時 「True 真、False 偽」
(例)比較演算子 変数「A」に「10」、変数「B」に「5」を代入します。
A = 10
B = 5
print(A > B)
# 出力結果: True
print(A < B)
# 出力結果: False
print(A <= B)
# 出力結果: True
print(A >= B)
# 出力結果: False
print(A == B)
# 出力結果: False
print(A != B)
# 出力結果: True
論理演算子
論理演算子
論理演算子とは、複数の条件を判断させる演算子になります。
日本語では、「かつ」とか「または」のことを指します。
Pythonでは「and」、「or」で書いていきます。
今回は、「and」、「or」を紹介します。
論理演算子「and」
「and」は、「条件1も、条件2も成り立つ」というような場合の条件式を作るときに使います。
書き方は、「条件1 and 条件2」となります。
「and」を使って、複数の条件式を組み合わせると、全ての条件式が「True」の場合に全体が「True」になります。
論理演算子「and」条件式の関係
- 「True」and 「True」 → 「True」
- 「True」and 「False」 → 「False」
- 「False」and 「True」 → 「False」
- 「False」and 「False」 → 「False」
(例)論理演算子「and」
A = 8
B = 3
# Aは5以上かつ10以下
print(A >= 5 and A <= 10)
# 出力結果: True
# Bは5以上かつ10以下
print(B >= 5 and B <= 10)
# 出力結果: False
論理演算子「or」
「or」は、「条件1か、条件2が成り立つ」という場合の条件式を作るときに使います。
書き方は、「条件1 or 条件2」になります。
「or」を使って複数の条件式を組み合わせると、複数の条件式のうち、1つでも「True」であれば、全体も「True」になります。
論理演算子「or」条件式の関係
- 「True」and 「True」 → 「True」
- 「True」and 「False」 → 「True」
- 「False」and 「True」 → 「True」
- 「False」and 「False」 → 「False」
(例)論理演算子「or」
A = 8
B = 3
# Aは3と等しいか、また、Bは3と等しい
print(A == 3 or B == 3)
# 出力結果: True
# Aは1と等しいか、Bは1と等しい
print(A == 1 or B == 1)
# 出力結果: False