int()
数値または文字列xから作成された整数オブジェクトを返します。
引数が与えられない場合には、0を返します。
xに、int()が定義されている場合には、int(x)は、x.int()を返します。
xに index()が定義されている場合には、x.__index__()を返します。
xに __trunc__() が定義されている場合は、
x.trunc()を返します。
浮動小数点数については、これは 0 に近い側へ切り捨てます。
xが数値でない時、あるいはbaseが与えられた場合は、xは文字列、bytesインスタンス、bytearrayインスタンスのいずれかで、基数 base の 整数リテラル で表されたものである必要があります。
オプションで、リテラルの前に + あるいは – を (中間のスペースなしで) 付けることができます。
また、リテラルは余白で囲むことができます。
基数nのリテラルは、0からn-1の数字に値10-35を持つ、aからz (または A から Z) を加えたもので構成されます。
デフォルトのbaseは10です。許される値は0と2–36です。
基数 2, 8, 16 のリテラルは、別の記法としてコード中の整数リテラルのように、0b/0B、0o/0O、0x/0Xを前に付けることができます。
なお、データ型を整数から小数に変更するには、float()関数を使用します。
バージョン 3.4 で変更: base が int のインスタンスでなく、baseオブジェクトがbase.index メソッドを持っている場合、そのメソッドを呼んで底に対する整数を得ることができます。
以前のバージョンでは、base.indexではなく、base.intを使用していました。
バージョン3.6で変更: コードリテラル中で桁をグループ化するのにアンダースコアを利用できます。
バージョン3.7で変更: xは、位置専用引数になりました。
バージョン3.8で変更: int()が定義されていない場合は、index()へ、フォールバックします。
使用例
# 文字列の例
a = int('2')
print(f"int('2'): {a}")
# 実行結果 int('2'): 2
# 浮動小数点数の例
b = int(3.14)
print(f'int(3.14): {b}')
# 実行結果 int(3.14): 3
# 空の例
c = int()
print(f'int(): {c}')
# 実行結果 int(): 0