Python 条件分岐を使いこなす! if文の書き方を詳しく解説【初心者】

Python 条件分岐を使いこなす

プログラミングをしていく上での基本構造は「順次進行」「条件分岐」「繰り返し」の3つになります。
「Python プログラミングを始めよう!」のセッションのところで詳しく解説していますので、よく分からない方は、ご覧になって理解を深めてください。

目次

条件分岐とは

ライティングボード

条件分岐とは

条件分岐とは、条件に合致するときは「処理A」を実行し、そうでないときは「処理B」を実行することです。

if文

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if文

それでは、プログラミングを行っていく上で非常に重要な、条件分岐をするための、「if文」を学んでいきましょう。

if文とは

「if文」とは、
「もし、~ならば、〇〇を行う。」という条件分岐が可能となります。
「if」の後に、条件式を指定し、その条件が成り立つときに実行する処理を入れるようにします。

if文の書き方

if (条件式):
(条件が成り立つ時の処理)


「if」に続けて、「条件」を書きます。
コロンの次の行に「条件を満たしたときの処理」を書きます。
この行は、インデント(字下げ)をひとつ右にずらして書きます。

if文の条件式
条件式の中で、2つの値を比較するための記号「比較演算子」が一般的に使われます。
まずは、「等しいか / 等しくないか」の比較を使って、if文を解説します。

演算子については「Python 演算子を使いこなす」のセッションのところで詳しく解説していますので、よく分からない方は、ご覧になって理解を深めてください。

  • A == B : 左右の値が等しいときに成り立つ
  • A != B : 左右の値が等しくないときに成り立つ

(例)変数「money」に値を代入します。
money = 10000

if文を使って処理を出力します。
if money == 100000:
    print(’10万円入金されました。’)

出力結果は、「10万円入金されました。」となります。


if文を使って処理を出力します。

if money != 50000:
    print(‘入金金額が正しくありません。’)

出力結果は、「入金金額が正しくありません。」となります。

インデント

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インデント

インデントとは、字下げ(空白)のことをいいますが、他のプログラミング言語ではインデントを行っても、行わなくても動作自体に問題はないものが多いのですが、
Pythonでは、コードのインデントがそのまま直接プログラム動作に影響してしまいます。

「if文」の条件式が成立した場合の処理を書くときは、必ずインデントをするようにしてください。
処理が、「if文」の中にあるかどうかは、インデントによって判別されます。
インデントを正しく行わないとエラーになりますので、忘れずに入れるようにしてください。

if ~ else

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if ~ else

それでは、if文を使えるようになったところで、今度は「else」を使って、条件が成り立たなかったときの処理について学んでいきましょう。

elseとは

「if文」に「else」を組み合わせることで、
「もし~ならば、〇〇を行う、そうでなければ、〇〇を行う」という、条件に合致しないときの処理の条件分岐が可能になります。
「if文」の条件が「False」のときに、「else」の処理が実行されます。

else文の書き方

if (条件式):
(条件が成り立つ時の処理)
else:
 (条件を満たさないときの処理)

「if文」では、条件を満たさなかった場合、処理されずプログラムは終わることになります。
「if ~ else文」では、条件を満たさないときの処理を記述・実行することができるようになります。

「if文」のあとに、「else」と書きます。
「else」のあとにコロンを付けて改行し、インデントを下げて条件を満たさないときの処理を書きます。

比較演算子

  • A > B : AよりBの値が小さいときに成り立つ
  • A >= B : AよりBの値が小さい、または等いときに成り立つ
  • A < B : AよりBの値が大きいときに成り立つ
  • A <= B : AよりBの値が大きい、または等いときに成り立つ

(例)
変数「price」に値を代入します。

price = 4000

if price <= 5000:

if 文の条件が成り立つ時に出力します。
    print(‘購入が可能です。’)
if 文の条件が成り立たない時に出力します。
else:
    print(‘購入出来ません。’)

if ~ elif ~ else

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if ~ elif ~ else

今度は「elif」を使って、さらに条件を加える場合の処理について学んでいきましょう。

elifとは

「if文」で、条件が成り立たなかった場合、複数定義したいときに、「elif」を使います。
「elif」を使うことで、
「もし、~ならば、〇〇を行う。~ならば〇〇を行う、そうでなければ〇〇を行う」という処理が可能になります。

elifの書き方

if (条件式):
(条件が成り立つときの処理)
elif (2つめの条件式):
(2つ目の条件が成り立つときの処理)

else:
 (条件を満たさないときの処理)

さらに条件を加えたい場合に使うのが、「elif」です。

「if文」のあとに、「elif」と書き、2つ目の条件式を書き、コロンを付けて改行します。
この行もインデントをひとつ右にずらして「2つ目の条件を満たしたときの処理」を書きます。

「elif」までの、全ての条件を満たさない場合は、「else」の条件へとプログラムが進みます。

elifの注意点

「elif」の条件追加は制限がなく、いくつでも書くことが可能です。
その際の注意点としてプログラムは上から順に実行されていきますから、順に条件が成り立つかを判断し、最初に条件に合致した部分の処理だけが行われます。

そのため、書き方の順番を間違えると意図しない条件が先に実行されてしまうことがありますので、注意してください。

if ~ elif ~ else(例)

(例)
変数「price」に値を代入します。

price = 3500

if price < 3500:

if 文の条件が成り立つときに出力します。
    print(‘購入が可能です。’)
変数の値が等しいときに出力します。
elif price == 3500:
    print(‘購入可能ですが、所持金が0円になります。’)
if 文の条件が成り立たないときに出力します。
else:
    print(‘購入出来ません。’)


出力結果は、「購入可能ですが、所持金が0円になります。」となります。

記述例

price = 3500

if price <= 3500:
    print('購入が可能です。')
elif price == 3500:
    print('購入可能ですが、所持金が0円になります。')
else:
    print('購入出来ません。')

# 出力結果は、「購入可能ですが、所持金が0円になります。」となります。
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